2018.02.17
間取り図作成を依頼する際の原稿の出し方
間取図制作を間取図業者に外注したい。
どのような原稿を出したらいいかわからない。
そんな質問を多く受けます。
そもそも、不動産の間取り図ってどうやって作っているのか?
それを理解すると、どんな原稿を出せばいいのかよくわかります。
一言でいうと、間取り図制作は、「トレース」作業です。
「トレース」ってなんでしょうか?
「トレース」とは「なぞる」作業を指します。
つまり、原稿をPCに取り込み、それを下敷きにして、
マウスを使いながら「なぞっていく」のです。
なので、もともとの原稿が不鮮明だったり、文字がみえにくい。のはNGです。
具体例を下記に示します。
ケース1 手書き原稿
こちらの間取り図は手書きで書かれていますが、
線が曲がっていています。
壁なのか窓なのかドアなのか境目もの形状がよくわかりません。
基本的に間取図は中国、ベトナム、カンボジアなどの海外制作が多いです。
彼らには不動産の知識がないので、
「2間」という文字も認識できないのです。
ケース2 写真で撮った原稿
よく原稿をスマホなどの写メでとり、
そちらを入稿される方がいらっしゃいますが
ご覧のとおり、歪んでいます。
原稿を下敷きにしてトレースする際にこの歪みは致命的となります
ケース3 全体的に薄い原稿
こちらはもはや文字は何がかかれているかわかりません。
その場合は、部屋の名称、帖数など、
赤字で補記して頂いたものを再入稿してもらっています。
ケース4 文字が見えない原稿
こちらについては、今までのものよりも壁やドアが見えやすいのですが、
文字や細かなところがかなり読み取りがきついです。
如何でしたでしょうか?
入稿の段階で依頼者がわからないものは、
作り手はそれ以上にわかりません。
解像度が荒く、掠れていたり歪んでいたりするものは
基本的に差し戻しになります。
ご依頼の参考にして頂けたら嬉しいです。